アプレイザルの話。イギリス的人事考課(仕事雑記)

UK/London

人事評価と人事考課、おそらく厳密には意味は違うのでしょうが、その季節が来ました。私は英系の企業勤務となります。多国籍なチームで、上司はのびのびと仕事をさせてくれている人ですし、仕事の環境としては本当に恵まれています。

数字や時期を明確にした目標を複数個立てるというものですが、年初に設定した目標を、年度中に一回見直す機会もあるので、年に二度くらいはこの評価プロセスは行われることになります。

私は日本では派遣会社経由でいくつかの企業で働いたことしかなく、正社員の経験はありません。イギリスに来てからも、ビザの関係で、複数の企業に渡り、やはり派遣社員としての勤務が多かったです。

というわけで、永住権も取れ、晴れて正社員になれた昨今は、いわゆるイギリス的な環境で働かせて頂いており、こういった査定というのも、これまではなかなか経験がなかったので、日本の企業と比較はできないのですが、イギリスっぽいなーと思った事を徒然と書かせて頂きます。

もしかしたら私の上司のスタイルがこうなだけであって、一概に一般化はできないかもしれません。

しかしながら文化の違いかなと思うと同時に、絶対真似したいと思う点がかなりあります。

〇ポジティブな側面を見つけるのがうまい。

〇視点を変えて物事を見る事が出来る。

〇小さなこと(良かった事や成果)でも意外に見逃してない。ちゃんと見ている。

〇私が作った微妙な目標でもうまく掘り下げて組み立ててくれる。

〇基本的に加点方式。

〇建設的に感情抜きで、伸びしろがある点を発見して提案してくれる。

また、各部下の性格や性質に応じてアプローチを変えているのも分かります。

上司は本当に大変な事も含め、ビジネスや人事で色々な局面を乗り切ってきた人ですし、言い方も外交的であるためそう聞こえるのかもしれませんが、部下の細かい日常のやり取りまでは把握できなくても、案件の進捗だったり、向き合い方や会話の端々からちゃんと人と能力を把握するという技術を持っています。

普段一緒に仕事をしていて、行間を読むのがうまかったり、短時間で状況を把握して解決策を見いだせたり、言葉も的確であるのも知っているので、単に私の上司の素地がこうなだけなのかもしれません。

しかしながらそういう要素が出世するには必要なのかなとも思いました。

今回の査定を通じてですが、自分の成長にとっても、とても素晴らしいお手本にしたい人だと改めて思う機会になりました。

「役に立っていないと思うのであれば、そんな事は無いからそうは思わないで欲しい」と最後に言ってくれた瞬間に私は涙しました。

よく泣くのは割と頻繁に起こる事なので上司は動じませんが^^

折角のご縁、しっかり学んで、自分のものにできる事は身に着けて、更に成長していこうと思います。

Comments