給与明細を見てそういえば変わったなと思ったのがNational Insuranceの項目。イギリスのいわゆる社会保険料ですが、昨年と比べて今年1月からなんとなく下がっていたんですねw
調べてみたら、昨年までは12%だったのが、今年1月から10%になっているようです(サラリーマンの場合)。(フリーランスや自営業の方は1月に9%から8%に下げられる予定でしたが、4月に2段階分の引き下げが適用されるようです。)
そして2024年4月からは更にカットが入るとの事です。
昨今の物価高は大変なので少しでも手取りが増えるのはありがたいです。
↓英国政府の記事はこちら↓
NI負担額、2024年4月6日から更に削減
この間10%になったのかと思ったら、4/6より更に下がるそうです(歓喜?)
サラリーマンは10%から8%。自営業の方は9%から6%です。
財務省によると、全労働者の平均で年間450ポンド(ざっくり)の節約になるそうな。
ちなみに、収入の12,570ポンドから50,270ポンドに対しての課税率が変更対象の収入範囲となります。
National Insurance(社会保険)のおさらい
サラリーマンの場合
- 社会保険の貢献額は、サラリーマン収入を元に計算されます
- 最初の£12,570(非課税分)の収入には社会保険は支払われません
- 年間£12,570から£50,270の収入に8%適用(2024年4月から。現在は10%)
- 年間£50,270を超える分の収入には2%が適用されます
自営業者
- 社会保険の貢献額は、年間利益を元に計算されます
- 年間£12,570から£50,270の利益の6%(2024年4月から。現在は9%)
- 年間£50,270を超える利益には2%が適用されます
*自営業者の利益が£12,570以上の場合、週に£3.45の支払い義務がありますが、2024年4月より廃止予定
2024年4月以降手取りはどんな感じになるのか?
以下のThe Timesのページで所得税や社会保険料のシミュレーションができます。
他にも計算ページは調べれば出てきますが、細かく見られなかったりするのと、こちらは精度もいい感じです。
なぜ所得税にてこが入らないかについてはですが、National Insuranceの料率を調整すれば、会社員や自営業など働いている人のみが対象になるからとの事です。
ちなみに、2022/2023のタックスイヤーのサラリーマンのNational Insurance課税率はなんと13.5%だったそうです。企業の負担分は13.8%だったのが15.05%(現在や2024年4月以降も13.8%です)。企業側のコストの削減にもなりますし、労働者のポケットに入る分も少しは多くなるので、とりあえずしばらくは物価高騰対策になりそうです。
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