イギリスのタックスイヤーは4月6日から翌年の4月5日となります。という事はあと数日で新しい年度に切り替わり、新しい20,000ポンド枠が始まります。また、ISAのスキームにも変更がありました。
過去のISA関連の記事はこちらから
一人2万ポンドのISA非課税枠
2024年現在は20,000ポンドが上限となっています。1999年のスキーム開始当初は7,000ポンドだったとの事ですので、それを無期限で運用できるのはありがたいです。
ISAの種類
メインの20,000ポンド枠
- Cash ISA/キャッシュISA
- Stock & Shares ISA/ストック&シェアズISA
- Lifetime ISA/ライフタイムISA(上限4,000ポンド)
- Innovative Finance ISA/イノベティブファイナンスISA
9,000ポンド枠
- Junior ISA/ジュニアISA
これに加えて2025年以降に出てきそうなのが
- British ISA/ブリティッシュISA
こちらは英国への別投資枠という形で、英国の企業への投資に限り、メインの20,000ポンドからではなく、追加の5,000ポンドの非課税枠内で運用ができるというものです。開始は明言されていませんが、2025/26あたりと噂されています。
恐らく普通の消費者であれば、Cash ISA、Stock & Shares ISA、Lifetime ISA、の3つが考えられるかと思います。
*一応Innovative Financeについても補足ですが、こちらはPeer to peerレンディングで、お金の余っている投資家などと、個人・企業・デベロッパーなどお金を借りたい側が、プラットフォームを通してマッチアップされるものの事を言います。銀行を通さないので、投資家側の得られる金利は高くなるものの、借りている側の支払いが滞る事も考えられるのでリスクも高くなります。個人対個人ではなく、運営プラットフォームのバケツを通しているので、リスクは分散されてはいるそうです。
2024/25の変更点
24/25年度で変更があったルールとしては、これまでは各タイプ一つのアカウントしか運用できなかったものの、同じタイプでも複数運用する事が出来るようになるというものです。
つまり、Cash ISAをAという銀行のアカウントにも入金できるし、Bという銀行でも同じように入金が出来るという事となります。
注意点
注意点としては、上限の20,000ポンドは変わらないという事です。Lifetime ISAを利用していて、こちらで上限の4,000ポンドを使った場合、残りは16,000ポンドですので、配分は考える必要があります。
また枠は復活しませんので、例えば複数のISAアカウントを一本化したり他金融機関に入れ替えたい場合は、トランスファーしましょう。一回出して、どこかに新しく入れる場合、その年の枠を使う事になってしまいます。
最後に
政府のスキームですので、更に改正(改悪の可能性も?)が入らないとも限りませんし、以前の非課税枠は戻ってきませんので、なるべくISA枠は無駄にしないように使いたいものです。
Comments