VanguardをメインのISA口座として、現在は主に株式や債券のETFを非課税で運用しております。しかしながら、株式や債券以外にも、ちょっと手を広げてみたいとも思ってしまい、他のプラットフォームも試していたりします。
今回はイギリスでも大手として知られているeToroについてお話しします。
eToroとは
個別株や債券はもちろんの事、暗号通貨、FXやコモディティなどの取引を仲介する投資プラットフォームになります。
携帯のアプリとデスクトップで利用が可能です。
2007年にイスラエルでスタートし、現在はUK、アメリカ、メキシコ、キプロスなどに登録法人を構え、全世界展開をしております。
eToro(イートロ)公式
特徴は、ポジションを持てる商品の多さと、投資にSNSを混ぜた事でしょうか。
各人、アカウントを公開設定すれば、他の人も見る事が出来るため、パフォーマンスの良い人のポートフォリオをコピーし、自分もまねる事が出来るコピートレードという機能があります。

取引はCFD、差金決済取引も可能です。こちらは現物の取引ではなく、買値と売値の差で利益や損失が決まります。eToroは3倍までレバレッジ*をかけたり、売りのポジションから入る事が出来るのも特徴です。
ちなみに、プラットフォーム上の取引通貨はUSDなので、ポンドやユーロなどから入金する際に、米ドルに換金されます。
*レバレッジは個人的にはお勧めしません。
費用
入金、株の購入、コピートレード、レバレッジのないCFD利用など、普通に使っているだけなら費用は発生しませんし、口座維持費もかかりません。
買値は高く、売値は低く設定されており、その分の差をスプレッドと呼ぶのですが、このスプレッドがeToroの取り分になります。(FXのような感じですね)

また、eToroの口座から自分の銀行口座などに引き出す際に、金額に関わらず一律で5ドルかかります。その為、引き出す際は、5ドルが痛くない程度の利益になった所で引き出すのが良いです。
メリット
商品の多さ
選べる商品が非常に多く、個別株、ETF、コモディティ、通貨(FX)、暗号通貨、REITと幅広いです。米国ベースの高配当株ETFやナスダックETF、ARK系も購入できます。
テクニカルが強い
各種のインディケーターや、少量ではありますが決算情報も揃っています。売り買いの比率もあります。


指値ができる
例えばこの価格になったら買いたいなという数値を指定しておき、値段が指定の価格になったら購入してくれるので、いちいち手動で購入する手間が省けます。
バーチャルポートフォリオ機能がある
バーチャルポートフォリオでは、架空の100,000ドルが使えるので、試しに興味のある商品を売ったり買ったりする事が出来ます。

デスクトップ版がある
携帯のアプリだけではなく、PCでも使えるので重宝しています。
預金保護の対象
あって当たり前、かとは思いますが、UKではFCAで保護されているので85,000ポンドまでは預金が保障されます。(https://www.fca.org.uk/consumers/deposit-savings-protection)
また、SNSの側面が強くて良いなと思うのは、商品に対して、他のEtoro利用者のコメントなどが見られることです。
デメリット
反対に、若干不便な所もありますね。
特定口座のみ
非課税口座はありません。その為、利益額に応じては、キャピタルゲイン税*の対象になります。
5ポンドの取り出し費用
これはもう頑張って利益を上げるしかないw
*キャピタルゲイン税の個人非課税枠は2021年度は12,300ポンド(https://www.gov.uk/capital-gains-tax/allowances)ですが、それを使い切ってしまったら、所得がBasic rateの人は10%、Higher rateの人は20%のキャピタルゲイン税がかかります。https://www.gov.uk/income-tax-rates
筆者の使い方
私はVanguardで今の所とても満足ですし、まずは年間ISA非課税枠の20,000.00ポンドをそちらできっちり使う事を目標にしております。
Stocks and Shares ISAについて
その為、他のプラットフォームは殆ど手を出していませんが、少額ではありますがeToroで購入しているものもあります。
それはVanguardでは取り扱っていない暗号通貨とコモディティになります。こちらは他の証券会社や暗号通貨取引所の口座を開けば、勿論買えます。しかしながら口座の維持費用や取引の際のスポットチャージなどを考えると、とりあえずはここで良いかなと思います。(なんせ本当に少額ですので)
一応USD建てなので、ポンド以外でも持っている事になるので、お守り程度の分散でもあります。。。
他にも株やETFを購入できるプラットフォームはあるので、また紹介できればと思います。
☆Freetradeについての記事はこちら
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