2020年11月の、比較的最新のデータでも、お金の教育を行っていない日本人は約8割に上るそうです。(参考:イーランニング研究所プレスリリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000013831.html)
その一方で、資産運用や投資、暗号通貨の教育への関心も高い事もわかります。
私自身はまだ子供はおりませんが、蓄財を始めてから、自分の子供にはお金の勉強は小さい時から教えたいと思っていました。
しかしながら、同時に、お金の勉強といっても、具体的な方法って何だろう?とも思っていたんですよね。
今回は、家庭でできる金融教育についてお話しします。
金融庁はすごかった
iDeCoやNISA制度をすすめている金融庁。
子供向けにも何かあるに違いないと調べたら、やはりありました。
その中に、こちらにあげるのをためらうくらいの逸材もありました。
しかしながら公式が出しているわけですから、私も勇気をもってお勧めします。
これだ!
こちらの先生が、質問を投げかけてくれるので、4択ある回答の中から、正解だと思うものを選びます。
そしてありえない回答も混じっていてめちゃくちゃ大爆笑できます。
ネタバレになるので、こちらでは控えるので、是非クイズに答えてみてください。
これを作った方も、承認した金融庁も素晴らしいですよね。
バナーを見て本気かと思いましたが、内容が本当によくできています。
こちらの先生だけでなく、カネール君というキャラが出てくるKIN☆YOUランドでは、クイズやお金の流れが分かるツアーなどもあります。
こんな感じでかなりカラフル。
いずれのゲームも、何となくわかっていたつもりだったけど、実は意味をしっかりは知らなかった言葉も出てきて、大人でもかなり手ごたえがあります。
単にお金のマネジメントだけでなく、人として、どのように友人や社会と付き合うのかという、考え方や心持の部分も、解説の中でカバーされています。
一見、特に先ほどの先生に関しては、見た目がとても不安ではあるのですが、内容は本当に素晴らしいので、お子さんがいる方はぜひ一緒に、勿論大人でも楽しめます。
海外の金融教育
アメリカの金融教育
アメリカのNPOであるCouncil for Economic Educationを紹介させて頂きます。
2009年に発足、就学前の年齢から、ハイスクールに通う年齢の子供たちをターゲットに、経済やファイナンスの勉強をサポートする団体です。
トップページから、
など、具体的な数字で警鐘を鳴らしています。
家族で学べる教材も提供されており、無料で利用する事が出来ます。
こちらは、学年別になっており、一冊当たり大体30-40ページくらいで、全部が一つに入ったものは128ページです。
Grade K-2(5歳から8歳)
- 自分の貯蓄のゴール設定
- お金の数え方
- 自分が蓄えるお金はどこから来るか
- 商品とサービスの違い
- 身近な職業が、何/誰に必要とされていて、この職業の人は何を必要としているか
など
Grade 3-5 (8歳から11歳)向け
- 週の予算の組み方
- コスト管理(ペットを飼う際にはどのくらいの費用が何にかかるか。パーティーを催すコストは、など)
- 人的資本、自然資源、資本資源
など
上記はほんの一部ですが、この年齢でこれをやりますか、と驚いてしまうようなとても濃い内容です。
Home Schoolingでも利用したいなと個人的に思いました。
(今の所私の生活の基準はポンドなので、通貨を調整する必要はありますが)
そして、今までそんな考えなかったなと思ったのが、5歳から8歳向けの教材のこのページ
与えるお金のゴールとして、家族や友人など身近な人にあげたいものリストとそれにかかるコストを設定します。
こういう考えが子供のころからあるからこそ、チャリティやドネーションも身近なものになるのだなと思いました。
Grade 12(18歳)向けは職業選択や、アプリケーションの書き方なども入っていますね。
生活や生きていく上で必要な能力や考え方が、算数や社会科というくくりを超えて、総合的に書かれています。
これが、学校などの機関ではなく、NPOの団体から出ているんです。
個人的にはとてもありがたいです。
イギリスの金融教育
イギリスでの家族向けの物を探していますが、Financial educationはコースだったり教員の方向けだったりで、ある程度大人になって自分で学びたい人向けの物が多い印象ですね。
HSBCという英国のメガバンクで、家庭で使える年齢別の教材が無料で提供されています。
お金の数え方、貯蓄の仕方、ゴールの設定、支払コストがどのくらいになるかなど、シチュエーション別で回答を選ぶものも、自由記述の部分もあり、お金の管理の方法を学べます。
他にもご存じでしたら、是非教えて頂ければ嬉しいです。
まとめ
金融教育と一言で言っても、算数やお金の計算だけではないんですよね。
「金融」という言葉の意味を、強烈な金融庁のキャラクターたちから教わった日でしたw
また、日本と海外の教材で、やはり特色が違うなとも思いました。
性格が異なっても、優秀な教材だと思いますので、上手に活用したいと思いました。
日本のものは、用語の意味や役割の説明が多く、知識を増やすことに重きが置かれている点。
アメリカのものは、実生活に密着しているので、自分のプラン作りにそのままなるような、ワークショップ的な色が濃いという点。
親子で進めていく上で、子供が望むものや、ゴール設定を一緒にできるので、言葉の知識も蓄えながら、是非自分ではこういったものを積極的に利用しようと思っています。
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