家賃や家の購入価格の次にくらいに、高いであろう固定費がカウンシルタックスかと思います。
全国で見ても、各地域によって月々のコストは大きく異なります。
カウンシルタックスはどういうものかおさらいしつつ、どうにか節約に繋げられないか見てみましょう。
カウンシルタックスとは
カウンシル(地方自治体)に払う税金です。
基本的に18歳以上が対象となりますが、割引や免除の制度もあります。
日本でいうと住民税に近い物ですが、個人にかかるのではなく、物件の価格や状態、物件に住む人数により、変わります。
外観がきれいだったり、ベッドルーム数が多かったり、歴史的な建築物や自然が多くあるような保全エリア(Conservation area)だったりすると、相対的に高くなる傾向があります。
総じて、家の市場価格に応じている、と言い換えられます。
実際に何に使われているのか。
支払ったカウンシルタックスは、各自治区の以下のような公的なサービスの運営に利用されています。
- 警察や消防署
- ごみ収集
- 図書館や教育サービス
- 婚姻など届け出や手続きなどの行政サービス
- 選挙など
カウンシルタックスのバンドとは
いずれの自治区(Borough)でも、AからHのバンド制をとっており、家の価値を基準に、自分の住んでいる住居がどのバンドに当てはまるかで、支払う額が決まります。
この家の価値というのが、1991年を基軸年にしており、実際に建てられた年に関わらず、1991年の4月に売ったら、このくらいになるだろうという予測で分けられているので、記載されている家の価格は現在の売り家相場とかなりの差があります。(1991年時点ではこんなに安かったのか。。。)
自分の住居のバンドを確認する
こちらのページでポストコードを入力すると、お住まいの住居、もしくは、引っ越し先候補の住居がどのバンドなのか確認する事が出来ます。
検索すると、当該ポストコード内の住所の一覧が出るかと思います。
住所一覧ページの上部と右側に、お住まいの自治区の名称と、公式サイトへのリンクもあります。
自治区によってはリンク切れになっている所もあったので、サイトに飛べない場合は、以下の英国政府公式サイトの、カウンシルタックス検索ページでポストコードを入力すると、お住まいの自治区のサイトに飛ぶ事が出来ます。
それでは実際にバンドをみてみます。
ちなみに、こちらがIslingtonのバンド表になります。内訳もあって見やすかったので参考にさせて頂きました。
カウンシルタックスが一番安い自治体は?
全国の自治体のバンドDの価格をランキング形式にした面白いデータがありました。
早速ですが驚きの結果はこちらです。
なんと、
Westminster
Wandsworth
Hammersmith & Fulham
City of London
と、めっちゃ高そうな4自治体が全国上位10位に入っております。
WestminsterとCity of Londonに至っては、住める場所なんてあったかしらと思ってしまった。
しかし、調べてみたら以外にあった。(失礼致しました。。)
反対にカウンシルタックスがお高い自治体は?
安い所が分かれば高い所だって知りたい。
因みに全国にある393自治体中、371位以下の23自治区がVery high taxに割り当てられております。
393位から画面に入った分の結果はこちら。
ロンドン西から南西に位置する、テムズ川沿いの風光明媚なRichmondとKingstonが、そして再開発が目覚ましい南部のCroydonが、ロンドン23区からランクイン。
環境の整備でコストがかかるのでしょうか。
2020/21年度の全ランキングはこちらよりご覧いただけます。
皆さんのお住まいの自治体は、どのあたりに位置していますか?
カウンシルタックス割引制度
最後に、カウンシルタックスの免除やディスカウントについて。
基本的に、成人二名が同じ住居に住んでいる場合、満額での納税が必要となります。
しかしながら、以下に該当する方は、自治体のホームページより、申請が可能です。
25%の割引が適用される人
- 単身者世帯
- 住居に成人1名で未成年者がいる場合
免除される人
- フルタイムの学生(就業時間が週21時間で最低1年以上)
- 学生看護師、実習生、インターン
- 親族関係でない人を介護するケアワーカー
- 病院やケアセンターの入院患者
- 外交官
- 障害を持っている方
などとなります。
以下のサイトよりポストコードを入力すると、お住まいの自治区のサイトに飛ぶ事が出来ます。
割引や免除対象の詳細もありますので、各自治体のサイトを確認した上で申請が可能です。
まとめ
家賃が安くても税金が高い可能性も。その反対に家賃が割高でもカウンシルタックスが割安な場合もありますね。
家探しの参考にもなれば嬉しいです。
ロンドンの安全度ランキングについての記事はこちら
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